東京都心、ビル群の一角に緑豊かで静かな空気に包まれた神社があります。「都内最強のパワースポット」と言われている日枝神社（ひえじんじゃ）です。
鎌倉時代に「武蔵野開拓の祖神・江戸の郷の守護神」として祀られて以来、江戸の地を守り、江戸城の鎮守としても厚い信仰の対象となったこの神社は、厄除けのみならず、縁結、子宝、安産にご利益があるとされています。
今回は、由緒正しい歴史があり、境内に多数のパワースポットを有する日枝神社についてご紹介していきます。
江戸城を護ってきた「日枝神社」
日枝神社が広く信仰を集めるようになったのは、江戸幕府初代将軍・徳川家康公が江戸に着任した際に、「城内鎮守の社」「徳川歴朝の産神」として厚く保護したことがきっかけです。歴代将軍からの庇護のもと神社の敷地は大きくなり、江戸市民からは「江戸郷の総氏神」「江戸の産神」として崇敬されるようになりました。日枝神社にお祀りされているご祭神とそのご利益、ご由緒についてご紹介します。
ご祭神
大山咋神（おおやまくいのかみ） 山の神様
相殿：国常立神（くにのとこたちのかみ）
伊弉冉神（いざなみのかみ）
足仲彦尊（たらしなかつひこのみこと）
ご利益
日枝神社では「縁結び・恋愛成就」「安産祈願」「子育て」をはじめ様々なご利益を頂戴できます。
日枝神社の神使は「神猿（まさる）」と呼ばれる猿とされています。
”猿（えん）”という読み方から商売や良縁を運んできてくれるとされています。
また、”猿（さる）”という読み方から「魔が去る」「勝る」と呼ばれ魔除けや仕事運、出世運のご利益があるとも考えられています。
ご祭神の大山咋神（おおやまくいのかみ）は「スタートの神様」とも呼ばれており、良い導きにプラスして良い１年のスタートが切れるようにと祈願される方が多いそうです。
ご由緒
”山王さん”の愛称で親しまれている日枝神社は、古くは滋賀県比叡山のふもとにある日吉神社が全国に派生したことで創建されました。
武蔵の地が開拓された頃「江戸の守護神」として御家人だった江戸氏が山王宮を祀り、文明10（1478）年、太田道灌が江戸城内に川越から山王社を勧請し、日枝神社の礎を作りました。
徳川家康公が江戸城を居城とする際に「徳川家の守り神」「江戸の産神」として敬われるようになり、江戸城外に社殿を新築したことで、庶民も広く参拝ができるようになったそうです。
明治時代に入り、江戸城が皇居となったことで、日枝神社は皇居の守り神「皇城の鎮」として崇められ、東京都内をはじめ全国から参拝客が訪れています。現在も皇居を守る皇城鎮護の神とされています。
押さえておきたい境内パワースポット
日枝神社の境内を参拝する際にぜひ訪れたいパワースポットをご紹介します。
山王鳥居
山王鳥居は、表参道、裏参道、西参道の３箇所に設置されています。
日枝神社の鳥居は普段目にする鳥居の形とは少し違い、合掌しているように見えます。この形から「合掌鳥居」とも呼ばれています。山王鳥居は日枝神社以外では比叡山の麓に鎮座する日吉大社でも見ることができます。美しいその姿が都会の洗練された神社という印象を与えます。
日枝神社の強力なパワーをいただくためには、表参道（男坂）から境内に入る階段を登るルートが一番ご利益があるとされています。男坂の石段は急ではありますが、体力に自信のある方はぜひ表参道の男坂にもチャレンジしてみてください。
一方、新参道と呼ばれるスポットにはエスカレーターが設置されています。最寄り駅の地下鉄赤坂駅から徒歩３分で到着するこのルートが現在のメインルートとなっています。
夫婦の猿神様が縁結び「まさる像」
日枝神社には狛犬の代わりに夫婦一対となる神猿像（まさるぞう）がお祀りされています。ご祭神である大山咋神が山の神であるためとされています。
本殿から向かって右側には父猿像があり、出世開運、商売繁盛のご利益があるとされています。
本殿から向かって左側には母猿が子猿を抱いている親子像があり、子宝や安産のご利益があるとされています。
夫婦神猿をなでながら、厄除け、魔除け、良縁、夫婦円満などを願うとより大きなご利益を授かるとされています。
千本鳥居
日枝神社では、珍しい「千本鳥居」を見ることができます。表参道のちょうど反対側にあたる稲荷参道に赤い鳥居がずらりと並んでいます。
写真映えすることから人気のスポットになっています。
人気急上昇中！日枝神社の末社三社
隠れパワースポットとしてじわじわと人気を集めているのが日枝神社の末社です。
日枝神社には「山王稲荷神社」「猿田彦神社」「八坂神社」の三社が祀られています。末社の付近にある木がパワースポットと言われています。こちらもぜひお参りしておきましょう。
山王稲荷神社
日枝神社が現在の場所に移される以前からこの地にいた地主神「倉稲魂命（うかのみたまのかみ）」が祀られています。
「うか」とは穀物、食べ物の意味で穀物の神、稲荷神として信仰されてきました。参拝すれば商売繁盛のご利益も得ることができます。
猿田彦神社
日枝神社内で最も仕事運、道開きの強力なパワースポットとして有名な神社です。物事を良い方向へ導く「猿田彦神（さるたひこのかみ）」が祀られています。
八坂神社
ご祭神である素戔嗚尊（すさのおのみこと）は夫婦円満、縁結びのご利益をくださる神様です。日枝神社の中でも最大の縁結びのパワースポットです。
日枝神社で人気のお守りをご紹介！
日枝神社には、さまざまなお守り・御朱印がたくさんあります。その中でも思わず手に取ってみたくなる可愛らしいものをご紹介していきます。
おさる守
猿をモチーフにした可愛らしい顔が描かれているお守りは黄色、ピンク、水色、赤、白と５色から選べます。サイズは大、小あります。
神猿みくじ
おみくじの中には、それぞれに祈願が込められた７色の神猿守のどれかが納められています。お土産として持って帰ることができます。
絵馬
恋愛成就に効果抜群のキュートなハートの形の絵馬があります。
日枝神社へのアクセス・基本情報
日枝神社へのアクセスや基本情報をまとめてご紹介します。
所在地：〒100-0014 東京都千代田区永田町２丁目１０番５号
電話番号：03-3581-2471 FAX03-3581-2077
営業時間 ：午前６時～午後５時（御守の授与は午前９時～午後６時）
交通機関 ：【最寄り駅】地下鉄⁽千代田線⁾赤坂駅⁽出口⁾２徒歩３分
地下鉄⁽南北線・銀座線⁾溜池山王駅⁽出口７⁾徒歩３分
地下鉄⁽千代田線⁾国会議事堂前駅⁽出口５⁾徒歩５分
地下鉄⁽銀座線・丸の内線赤坂見附駅⁽出口１１⁾徒歩８分
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まとめ：日枝神社にお参りして恋愛を成就させよう
都会にありながら一歩中に入ると緑豊かな空間が広がる日枝神社。江戸の地を守り続けたこの神社は、見どころも多く、確かなご利益を頂戴できることからご縁を求めて全国から参拝者が集まる都内屈指のパワースポットです。
駅からのアクセスも良いので、静かな環境に身をゆだねて縁結び・恋愛成就を祈願されてみてはいかがでしょうか。
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