
夏になると出かけたくなる海。三浦半島の最南端にある城ヶ島は、都心から気軽に行ける自然豊かな地として家族連れやカップルに人気です。
城ヶ島には、縁結びを願う人は必ず訪れたいパワースポットとして知られる「小桜姫神社」、カップルになって訪れたい「恋する灯台」などがあります。
小桜姫神社には、三浦半島とゆかりの深い伝説もありました。
今回は城ヶ島にある「小桜姫神社」と「城ヶ島灯台」「安房埼(あわさき)灯台」をご紹介します。
三浦半島の先端、城ヶ島

三浦半島の南端、神奈川県最大の自然島と言われる城ヶ島は、鎌倉時代から親しまれてきた観光地です。自然が作り出した独特の地形を楽しみ、海外線沿いを巡りながら景色を堪能することもできます。
また、水中観光船で水中探索ができたり、ハイキングを楽しんだりとさまざまなアクティビティを楽しむことができます。
城ヶ島は鎌倉時代には既に観光地として名をはせており、鎌倉幕府将軍であった源頼朝や頼家が遊興のため、三浦・三崎を訪問し、毎年春に、城ヶ島の桜の花を見に訪れていたとの記録も残されています。
三浦の人々を救った小桜姫が祀られた小桜姫神社

城ヶ島の西側、霊峰・富士山を正面に見る城ヶ島灯台のふもと、海岸沿いの奥まった洞窟に鳥居が立てられています。ここが小桜姫神社(小桜観音)です。小さな祠ですが「参拝するとパワーを感じる」との口コミが多くみられます。そして小桜神社に参詣すると良縁に恵まれるとも言われています。
小桜神社にお祀りされているご祭神、ご由緒、ご利益をご紹介します。
ご祭神
此花開美姫命(このはなさくやひめのみこと)、三浦一族、小桜姫、三浦大明神、三浦観音
ご由緒
北条早雲に滅ぼされた三浦一族の家臣(三崎十人衆)達が、主君を弔うために建てられた神社と言われています。
また、お祀りされている此花開美姫命は大変美人な神様として知られています。天照大神の孫である瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)に見初められ、結婚なさいました。このことから、縁結びの神様として信仰されるようになりました。
ご利益
小桜姫神社には、「縁結び、恋愛運」の他、「祈願成就、金運、商売繁盛、財運、成功運、芸能上達、勝運、天下運、無病息災」など様々なご利益があるとされています。
小桜姫伝説
小桜姫神社の名前の由来にもなっている「小桜姫」。
三浦半島では、伝承上ではあるものの悲しい物語の主人公として語り継がれています。
時は戦国時代、相模の国一帯を治めていた相模三浦氏は急速に勢力を広げる北条早雲の侵略を受け、次第に三浦半島へ追い詰められていきました。
1513年には最後の居城・荒井城に追い詰められますが、実に3年以上にもわたり籠城戦を敢行しますが、奮戦むなしく1516年に城は落城。
三浦家の当主・三浦荒次郎(義意)は、父・三浦義同や家臣と共に自害します。この三浦荒次郎の妻こそが、小桜姫その人でした。
新井城と三浦氏の最期はすさまじく、三浦一族が流した血が海面に油のように浮いていた様子からこの一帯が「油壷」と呼ばれるようになったと伝えられています。
三浦氏滅亡後、小桜姫は残った家臣と共に潜伏し、お家再興の機会を狙いますが、慣れない生活に身体を壊し、1年後に亡くなってしまいます。
しかし、亡くなったのちも小桜姫の心は三浦の地にありました。
ある時、関東から東海地方一帯を大嵐が襲います。
地元に住む漁師の女房が「どうぞお慈悲をたまわり許してください」と必死の祈りをささげていました。その姿に心を打たれた小桜姫の神霊は龍神様に三浦の民に被害がないよう懇願しました。
龍神さまは、その願いに心を打たれ小桜姫の願いを聞きとげ三浦半島を守護し、被害が少なくすみました。
願いが聞き遂げられたことに感銘を受けた三浦の人々は、小桜姫に感謝の祈りをささげました。その後、三浦一族が最期を遂げた荒井城の対岸・諸磯に小桜姫をご祭神とする神社を立て、小桜姫が潜伏したとされる洞窟に観音様をお祀りしました。
近代になって浅野和三郎という日本におけるスピリチュアリズム研究の第一人者の妻が、小桜姫の神霊と交流し、小桜姫が語った神様の世界や死後の世界のこと、三浦一族の物語を語ったことを浅野氏がまとめて出版されたのが「小桜姫物語」です。
この物語によって小桜姫の名前が知れ渡るようになりました。
史実に「小桜姫」の名前がはっきりと書かれたものはないとのことですが、小桜姫の伝説は確かに三浦半島の人々には受け継がれています。
小桜姫の三浦氏一族への想い、そして三浦半島一帯の人々への深い慈愛の心は参拝された方が良い御縁に恵まれるというご利益を頂戴できるとされていることからも感じとれます。
小桜姫神社へ参拝
城ヶ島にある小桜姫神社(小桜姫観音)は、城ヶ島灯台の下、以前は城ヶ島京急ホテルとして運営されていた建物の横にひっそりと祀られています。
洞窟が自然の祠となっており、その奥に観音様の像が祀られています。筋状になった岩が龍の背のように見え、天気に恵まれると富士山も見える絶景スポットです。
景勝地でもあることから観音様と対峙すると自然と敬虔な気持ちになります。縁結びのご利益をいただきに参拝したいですね。
絶対訪れたい!恋する灯台

城ヶ島には恋の成就を祈願する人が訪れたいスポットがもう一つあります。それが「恋する灯台」です。日本全国の灯台の中からロマンスの聖地にふさわしい灯台を「恋する灯台」として認定。「未来を照らす灯台がふたりの道標」となるよう整備がすすめられています。
城ヶ島には、恋する灯台として認定されたものが2つあります。早速ご紹介しましょう。
城ヶ島灯台
太平洋を望む地に優雅な姿を見せてくれる西洋式灯台の城ヶ島灯台。江戸時代にのろし台として立てられ、灯明台、かがり火台と姿を変え、明治3年にフランス人技師ヴェルニーにより設計されました。
現在の灯台は大正14年に再建されたものです。灯台に向かう階段を登る途中には西洋風の建造物や彫刻も見られ、一帯が公園として整備されています。
地元の磯遊びのメッカになっており、近年ではキャンプをする人も増えているようです。
安房埼(あわさき)灯台
神奈川県立城ヶ島公園にある、三浦大根をモチーフとしたデザイン灯台です。根元が緑色のグラデーション、先端が白になっています。2020年に旧灯台が老朽化したため撤去され、今の場所に移築されました。周りは芝生広場となっていて、天気の良い日には座ってのんびりする家族連れやカップルの姿も見られます。
恋する灯台2つを結ぶハイキングコースが整備され、約1.2キロを散策できます。
「小桜姫神社」「恋する灯台」へのアクセス・基本情報
小桜姫神社
住所:〒238-0237 神奈川県三浦市三崎町城ヶ島689
アクセス:京急三崎口駅から車で約15分
城ヶ島灯台
住所:〒238-0237 神奈川県三浦市三崎町城ヶ島 字西山689−1
電話番号:0468618374
アクセス:京浜急行バス「城ヶ島」から徒歩5分
安房埼灯台
住所:〒238-0237 神奈川県三浦市三崎町城ヶ島
アクセス:京浜急行バス「白秋碑前」から徒歩10分
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まとめ:絶景スポット城ヶ島のパワースポットで良縁を祈ろう

晴天の日は伊豆半島や富士山なども見渡せる景色の良い城ヶ島には、小桜姫神社や恋する灯台など、良いご縁に巡り合いたい人は絶対訪れたいパワースポットが点在しています。
また、カップルで1日楽しむことができるところですので、末永くご縁が続くようにご一緒の参拝もおすすめいたします。
自然豊かな城ヶ島を散策しながら小桜姫神社や灯台もめぐって、良縁祈願もしたいものですね。
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