三方を山に囲まれ、海に面した古都・鎌倉。日本初の武家政権が開かれたこの街には、多くの神社仏閣が残されています。
「鎌倉五山」と呼ばれる臨済宗のお寺のうち、良縁祈願を求める方が足を運ぶのが今回ご紹介する「長谷寺」です。
境内は1年を通して色とりどりの花が咲き、可愛らしい撮影スポットも多く点在する長谷寺の魅力をご紹介していきます。
四季折々の草花が楽しめる「長谷寺」

長谷寺は、相模湾を一望する高台に位置しています。まず、長谷寺にお祀りされているご本尊様・創建の由来・ご利益についてご紹介します。
ご本尊
十一面観世音菩薩(じゅういちめんかんぜおんぼさつぞう)
頭部に11の顔を持ち、その深い慈悲により衆生から一切の苦しみを抜き去る功徳を施す菩薩様です。
ご由緒
お寺の言い伝えに寄れば、開設は奈良時代の736年、聖武天皇の時代に勅願所(天皇・条項の勅命により国の安泰と天皇・上皇の健康を祈願する神社)として開かれました。
寺に伝わる伝記に寄れば、奈良の長谷寺を開創した徳道上人の本願により、2体の十一面観世音菩薩像で彫り上げられました。
1体は奈良にある長谷寺のご本尊となり、もう1体は開眼供養をされた高僧・行基(ぎょうき)によって海中へ奉じられました。
そして15年後、相模国の沖合の海面に忽然と現れたのがこちらの像と言われています。
時の権力者たちによって保護された長谷寺には、1342年には足利尊氏が伽藍と諸像、1392年には足利義光が観音像の光背を修復した記録が残っています。
1591年には徳川家康から、寺領の年貢を免除する朱印状が発行された記録が残っていることから、長谷寺が高い格を持つ仏閣として人々に厚く信仰されていたことが分かっています。
鎌倉という土地柄もあり文人とのゆかりも深く、境内には高浜虚子の句碑や久米正雄の胸像なども残されています。
ご利益
境内には、金運・仕事運のご利益が期待できる大黒様、芸の神様・弁天様がまつられています。また、良縁・恋愛運の上昇も期待でき、幅広いご利益を頂戴できます。
訪れたい境内の名所

長谷寺の境内は「コンパクトでありながら、見どころが多い」「拝観料も高額すぎず手入れも行き届いていて、鎌倉で一番コスパが良い」などの良い口コミが寄せられています。
美しいと評判の境内の名所をご紹介します。
観音堂
ご本尊である十一面観世御菩薩像がお祀りされています。高さ9.18mの木彫仏は、日本有数の大きさで2021年に造立1300年を迎えました。迫力のある見事なお姿を拝観することができます。
阿弥陀堂
観音堂の右手に見えるのが、阿弥陀如来像が祀られた阿弥陀堂です。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝が自身の42歳の厄除けのために建立したものと言われていることから、「厄除阿弥陀」として広く知られています。
経堂
内部に「輪蔵(りんぞう)」と呼ばれる一切経を収めた回転式書架があります。
輪蔵を一回転させることで一切経全てを読誦したのと同じ功と徳が与えられると言います。
側には「マニ車」と呼ばれる般若心経を多数納めた経蔵が18基あります。同様に一回転させることで納められた経文を唱えるのと同じ功徳があるとされています。
輪蔵は決まった日にしか回すことができませんが、マニ車は毎日回すことができます。
あじさい路
観音堂の脇にある入口から入る遊歩道には40種類以上、約2500株のアジサイが植えられています。
鎌倉は山に囲まれていることから、雨による斜面の土砂崩れを防ぐために根を横に広く張る紫陽花が多く植えられてきました。
また、医療技術が未発達な頃、アジサイが咲く梅雨の頃は、病が流行しやすく多くの死者が出たことから、その弔いの意味も込められていたそうです。
例年ピークを迎えるころには、山の斜面を埋め尽くすように色とりどりのアジサイが咲き誇り、海を一望できる散策路は鎌倉有数の絶景スポットになります。
見晴台とカフェ「海光庵」
石段を登った上境内にある見晴台からは鎌倉の街並み、由比ヶ浜を一望できます。ベンチで一休みしながら遠く三浦半島までの景色を堪能できるスポットです。また、側にあるカフェ「海光庵」ではオーシャンビューを満喫しながらお食事も頂くことができます。
ここは外せない境内のパワースポット

長谷寺は様々な運気上昇のご利益が期待できるパワースポットが点在しています。ここでは、長谷寺を訪れたら絶対に外せないパワースポットを2か所ご紹介します。
弁財天の洞窟
「弁天窟(べんてんくつ)」と呼ばれる弘法大師が籠り修行されたと伝わる洞窟です。窟内の壁面には弁財天とその眷属(けんぞく)である十六童子が彫られています。
弁財天は、一般的には金運アップ・商売繁盛の神様として知られていますが、七福神唯一の女神であることから、恋愛成就・子孫繁栄のご利益があると言われています。
また、琵琶を弾くその姿からもわかる通り技芸上達にも通じ、交通安全、長寿など幅広いご利益を頂戴できる神様です。
大黒堂
お祀りされている大黒天像は1412年に作られたとされ、神奈川県内で最古の木像とされています。
大黒様は、背負う袋から財宝、右手に持つ打出の小槌から湧き出る富を生み出すことができ、足で米俵をおさえる姿は豊作を意味しているとされており、参拝することでそのご利益を頂戴することができます。
「良縁地蔵」を探して境内散策

そして、良縁を求めて参拝したら、絶対に探してほしいのが「良縁地蔵」です。
観音堂へ向かう道沿いをはじめ、境内3か所にいらっしゃるというお地蔵さまは、全て見つけて携帯電話の待ち受けにすると良いご縁に恵まれると言われています。
他にも見晴台や眺望散策路の近くで見つけることができます。
柔らかく微笑む可愛らしいお地蔵様が良縁を運んでくださいます。
長谷寺で人気のお守りをご紹介!

フォトジェニックなスポットが人気の長谷寺、お守りも可愛らしくて思わず手に取りたくなってしまうものばかりです。
沢山の種類があるお守りの中から、人気のものを選りすぐってご紹介します。
縁結び守
ハートのモチーフが連なる縁結びのお守りです。人生の様々な良いご縁が結ばれるようにと祈願されています。
あじさいの花綱守
咲き誇る紫陽花を模したレースのお守りです。小さな和み地蔵が顔を出す可愛らしいお姿が人気です。ご利益は、恋愛成就、縁結び、家内安全とされていることから、良縁祈願に参拝した際には求めたいお守りです。
身代わり鈴
鈴が身代りになって割れることにより、厄災を受け止めてくれるとされる長谷寺の伝統的なお守りです。
願い叶うお守
いちごの形をした可愛らしいお守りです。いちごは「で十五(じゅうご)=十分に良い御利益に恵まれる」に通じるとされ、願い事が叶い幸福になれるようにと御祈祷されています。
長谷寺へのアクセス・基本情報
所在地・連絡先・受付時間
住所:〒248-0016 神奈川県鎌倉市長谷3丁目11−2
電話番号:0467226300
受付時間:8時00分~17時00分
交通機関:江ノ電「長谷駅」下車、徒歩5分
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まとめ:「長谷寺」の愛らしいお地蔵様に縁結びをお願いしよう
「あじさい寺」とも呼ばれる長谷寺では、見事な観音像が拝観できる一方、季節の花々が楽しめる散策路、展望の良いカフェなど、フォトジェニックなスポットが点在し幅広い年齢の方が足を運んでいます。
また、良縁地蔵や「弁天窟」など良縁を求める方が訪れたいパワースポットにも恵まれています。
古都・鎌倉を訪れた際には、初夏のあじさい、秋の紅葉も見事な創建1300年を迎える由緒あるお寺を一度訪れてみてはいかがでしょうか。
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