埼玉県の南西部・川越市は、江戸時代には幕府の北の守りの要として重んじられた地でもありました。
この地を護ってきたのが創建1500年の長い歴史を持つ「川越氷川神社」です。格式ある神社として知られる一方、「縁結び」でも有名です。
可愛いお守りや「映えるスポット」が点在する境内など1度は訪れたくなる要素満載のこちらを早速ご紹介します。
川越の総鎮守「川越氷川神社」
川越の発展を見守り続け人々に厚く信仰され続けている川越氷川神社。おまつりされているご祭神・ご由緒・ご利益をご紹介します。
ご祭神
主祭神：素盞鳴尊（すさのおのみこと、須佐之男命とも書く）
暴風や厄払いの神様として知られ、天照大御神の弟にあたります。天照大御神が岩戸に隠れてしまうほどの荒々しい乱行により天上界から追放されてしまう一方、ヤマタノオロチを退治した伝説で知られる通り正義感が強く知恵に優れ、武勇に秀でた魅力にあふれた神様です。
奇稲田姫命（くしいなだひめのみこと）
素戔嗚命の妻にあたります。ヤマタノオロチ伝説で救われた姫がこの方です。
脚摩乳命（あしなづちのみこと）と 手摩乳命（てなづちのみこと）
夫婦神様でもあり、素戔嗚命の妻・奇稲田姫命の両親にあたります。
大己貴命（おおなむちのみこと)
素戔嗚命と奇稲田姫命のお子様でもあり、出雲大社に縁結びの神様としてもおまつりされています。
ご由緒
541年、第29代欽明天皇の頃に創建され、大宮市の武蔵一宮から勧請されたと伝えられています。欽明天皇は聖徳太子の祖父にあたる天皇です。室町時代後期、大田道真・道灌父子によって川越城が築城されたことにより、城下の守護神、藩領の総鎮守となりました。太田道灌は江戸城築城の主としても知られた人物です。
その後、大名や重臣が任じられてきた川越藩主の特別な計らいをうけ、広く人々の信仰を集めました。
ご利益
おまつりされている5体の御祭神が親子、孫にあたることから、川越氷川神社は「家族円満」「夫婦円満」「縁結び」の神様として信仰されています。
文化的価値も高い境内スポット
川越氷川神社の特徴の1つに「文化的な価値が高い建物」が残っていることがあげられます。由緒ある境内スポットをご紹介していきます。
鳥居
境内の入り口には立派な鳥居が建っています。この大鳥居は高さが約15メートルもあり、木製の鳥居としては日本一の大きさです。
扁額に書かれた文字は勝海舟の筆によるものです。
本殿
江戸後期に川越藩主の寄進と氏子の寄付によって建てられました。
「江戸彫」と呼ばれる木目を活かした装飾が全面に取り入れられています。
江戸で「名工中の名工」と呼ばれた嶋村源蔵が7年の歳月をかけて彫上げました。
現在は県の重要文化財にも指定されている貴重な建物です。
ご神木
境内には数多くのご神木が見られますが、本殿裏のご神木は樹齢600年を超えるケヤキの大木です。周りには石の路が準備され、路に沿って8の字を描くように回ることでご神木のパワーを感じられます。
その他にも「葉書」の語源となった「多羅葉の木」や「人形」を流して心身の汚れを祓う「人形流し」が行われる小川など、境内には見どころがたくさんあります。
フォトジェニックな写真が撮れる「川越氷川神社」人気スポット
川越氷川神社では「映える写真が撮れる」のも若い人たちの人気を集めているポイントです。せっかくお参りするなら、印象に残る写真を残したいものです。
川越氷川神社の外せない人気スポットをご紹介します。
絵馬トンネル
奉納された絵馬がトンネル状に掛けられた参道です。たくさんの願い事が記された絵馬の下を歩く姿がフォトジェニックな1枚になりそうです。
戌岩（いぬいわ）
片耳が垂れ神前に鼻を向けている戌に似ていることから名付けられた「戌岩」があります。犬は多産なことから、撫でると子宝に恵まれ、安産になるといわれています。
縁結び風鈴と風鈴回廊
夏季限定で風鈴に願いを込めた短冊をつるし奉納する「縁結び風鈴」が頒布されます。
全ての江戸風鈴は職人さんによる手作りです。音にのせて縁結びの願いを届けてくれます。
期間中は境内に2000個以上の風鈴が吊り下げられた「風鈴回廊」が登場し、涼やかな音色を日々がせています。
川越氷川神社で人気のお守り・御朱印をご紹介！
川越氷川神社のお守りはどれも可愛らしく、シェアしたくなるモノばかりです。また、季節によるバリエーションが豊富で「また参拝したくなる」こと間違いなし。もちろん見栄えばかりではなく、ご利益もしっかり頂戴できます。
縁結び玉
川越氷川神社には「境内の小石を持ち帰って大切にすると良縁に恵まれる」という言い伝えが残っています。
身を清めた巫女たちが一つ一つ小石を拾い集め、麻の網に包んだ後、神職によりお祓いをして奉納され、毎朝8時に限定20個が頒布されます。
縁結び玉は持ち帰ることができ、生涯を共にする相手に巡りあえた後、今度は2人で参拝する際にお戻しします。縁結び玉をお返しすると、ご縁が長く堅く続くよう祈願された特別なお守りを頂くことができます。ロマンチックなお守りです。
鯛みくじ
専用の釣竿をつかって釣りあげる「鯛みくじ」。鯛をかたどった容器におみくじが詰められています。
「あい鯛みくじ」には吉凶だけではなく出会いの時期や相性の良い人が記入されています。
また、成人者には「将来安鯛みくじ」が特別にお渡しされます。他にも季節によって紫や青、黄色の鯛みくじが頒布されることもあります。
さくらさく守り
さくらの花をかたどったお守りです。「さくらのように大切なご縁が花開くように」と祈願
されています。1つ1つ色や柄が異なっているのも自分にあったものを選べます。
縫いつけまもり
布製の小さなお守りと、それを縫い付ける赤い糸が入っています。制服やハンカチに願いを込めて縫いつけると良いご縁に恵まれるそうです。
赤鉛筆
猫のイラストで知られるイラストレーターの浅生（あさお）ハルミンさんのイラストが入った赤鉛筆です。「運命の赤い糸」を想いながら鉛筆で赤い線を描けば良縁をたぐり寄せることができます。鉛筆を削るたびにキャップに描かれた男の子と本体に描かれた女の子の赤い糸が縮まっていくのも見ていて楽しくなります。
御朱印
川越氷川神社の御朱印は、季節にあわせた絵が描かれています。夏には縁結び風鈴、「川越祭り」の頃にはお祭りの様子を描いた絵柄の入った御朱印を頂戴することができます。
その他にも新たな出会いを求めて身につけたい「であいこい」お守りや、心身ともに美しくなり縁を引き寄せる「美守（うつくしまもり）」など美しいお守りがたくさん準備されています。
川越氷川神社へのアクセス・基本情報
所在地・連絡先・受付時間
住所：〒350-0052 埼玉県川越市宮下町2-11-3
電話番号：049-224-0589
お札・お守り授与所受付時間：8：00～16：00
電車を利用する場合：JR、東武東上線「川越駅」・西武新宿線「本川越駅」よりバスに乗車、「川越氷川神社」「氷川神社前」下車
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まとめ：カワイイがあふれる川越氷川神社で良縁を祈願しよう
川越には多くの神社仏閣がありますが、その中でも川越氷川神社は、縁結びにご利益がある神社として多くの方が足を運ばれています。
可愛らしいお守りや御朱印は1度は参拝して頂戴したくなるものばかりです。
また、祈願成就の際に再度参拝したくなる様々な準備をしてくださっています。
「願いが叶った暁には御礼参りをさせて頂こう」と前向きに心を決められるご利益豊かな神社で良縁祈願をされてみてはいかがでしょうか。
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